
柱は沈下して鴨居が歪み、戸の建て付けは合わず隙間だらけ。敷居は激しい摩擦で深く削れ、溝となって開閉するには相当な腕力が必要です。
いくら古民家好きでも、ちょっと…

「隙間風が入らず、開け閉てがスムーズな方がいい」と言う事で、昭和、いや、それ以前から引き継いだ戸を撤去して、令和式サッシ及び雨戸一筋に交換です。

湾曲した間口に入る寸法のサッシをオーダーし、バチっと嵌め込んでいく。
柱や敷居が曲がってもサッシは真っ直ぐ
写真では全く分かりませんが、サッシのフレームを左右にスライドさせて歪みを打ち消し、ガラス戸を入れて鍵が掛かるのかもチェックします。

柱や鴨居の歪みを掻き消す為に、室内側でサッシと柱などの間に大きな隙間が出来てしまう。
その為の桟(材木)は、現場に合わせて自動鉋(カンナ)機で加工する必要があります。
そして、必要なモノを引っ提げ

戸袋の下地を形成後、取り付けが完了すれば、室内のサッシフレームと柱の隙間を埋める縁を作る


室内の作業に移行して、隙間隠しの桟を固定したり、ガラス戸と雨戸の建て付けや鍵の調整を経て完成です。
