
下塗りをしてから15日が経過し、何事も無く矢切りの漆喰作業に入ることが出来ました。
ペンキが塗られた下地に施した薄塗り材は、しっかり壁に絡んでいる様子で安心しました。
本来なら先週終わっていた筈の左官工事ですが、色々と諸事情がありまして、めこのタイミングでの仕上げとなります。
気温も高く、空気が乾燥しているので、仕上げ塗りの漆喰が乾いてしまう恐れがあり、少々頭を使います。
塗り繋ぎ部分が無い1枚の壁なので、『塗ると押さえる(仕上げる)』のバランスを考えながら作業しましょう。
最初に、漆喰を壁に馴染ませる下擦り(したこすり)塗りは、壁の凹凸や水引き(水分が下塗り壁に急激に吸われてしまう事)を抑制する為の下塗りです。
下擦りが終わって、いよいよ本番。
左から右方向へ漆喰をヌリヌリして、ある程度塗り進めたら、表面が少し乾いたところで鏝をススッと縦や横に通し、微妙な凹凸をこのタイミングで消しにかかる。
塗って(鏝を)通し、また塗っては通しを繰り返して、壁の後半の右側を塗るときは、擦り塗りの漆喰が乾燥していて、壁を水で濡らしての仕上げ作業でした。
日差しが強い分、慌ただしい作業にはなりましたが、何とか無事に漆喰の上塗り作業を乗り切る事が出来ました。