築50年、いや、ベースは戦前(築80年?)の建物らしい、年季の入ったキッチンと言うか台所です。

床の一部がベコベコすると言うので、家主さんのヒアリングと自重によるインスペクションで5箇所も床の沈み込みが見つかりました。
通常は全面張り替えです。
SNOハウジング(スネ雄独り工務店)であれば、剥がす手間が不用な全面上張りを推奨します。
が
家主さん曰く、金銭(値段)と言うよりも、むしろ「作業の前後の片付けが体力的に負担」と言うので、駄目な部分だけを剥がして張り替えをします。

何度も言いますが、5箇所もフワフワするならいっそのこと全面張り替えするのが1番だと僕は考えています。
スネ雄君の手間隙が掛かった(料金的に割高)としても、家具を持ち出さず、現状で作業が出来る最小限の張り替えが希望らしいです。
常連のMさんの希望を叶えるべく、本当に必要最小限の床の張り替えが始まりました。
生活動線部分が極端に痛んでいて

張り替えの面積を抑えるのに、床板の繋ぎ目部分を狙って剥がすのですが、シンクの前は残す部分を探す方が困難な状態でした。
残す部分だって、手前の剥がす板を撤去する時に、隣の表面が剥がれてしまったりと、ある意味で神経を擦り減らすような作業です。
フロアーのサネとホゾは出来る限り活用して、後は垂木とボンドで補強しながら、新規のフロアを張り並べて行く。

張り替え部分は一坪(フロアー6枚分)も満たない広さだけど、時間は掛かってしまいます。
狭い部分は家具を動かしながらなので、新規張り替えのようなスピード感はゼロ。

初日は夕飯の支度に間に合うよう4枚分を張って終え、残った箇所(フロアー1枚分)は翌日に持ち越しました。